2019年12月6日金曜日

IRONMAN Western Australia...いよいよ本番!






IRONMAN Western Australia 2019、いよいよ本番。
レース当日の朝は4:00に起床。
今日も快晴の予感^^









エドシーラン聴きながら、ゆったりと朝食。








5:30に宿を出て会場入りするとすでに大勢のエントラントで賑わう。
そんな中、ようやく心の師匠、岩崎さんと出会う。

岩崎さんと知り合ったのはもうかれこれ4年前。
Swimに全く自信が持てなかった時から僕を励ましてくれたトライアスロン心の師匠。
そんな岩崎さんはやはり心の師匠だったと17時間後に再認識することになろうことはこの時はまだ知らない・・・







レーススタートは朝7:00。
年齢順のWaveスタートではなく、想定タイム(自己申告)順に6名づつスタートする方式。
スタートを待つ間、思いの外不安はなかった。
緊張はしていたけど、どうやって泳ごうか?同じペースの人を捕まえられるかな?
などと、泳ぎのシミュレーションを冷静にしていた気がする。
そして僕の番がスタート。
時刻は7:17:53。

Swimは透明度が高い海を2周回するコース。
ぶっつけ本番の3.8Kながら、うねりもさほどなかったため気持ちよく泳ぐことができた。
かなりの人に抜かたけどね(笑)





Swimのタイムは01:39:58。




T1に9:58かかってBikeパートへ。
平均速度25Kちょいで7hを目指して漕ぎ始める。
コーナー以外はだいたい27K、たまに30K前半のペースで気持ちよく漕ぐ。








途中どうしてもトイレに行きたくなって、用を済ませてホッとしていた時にそれはやってきた。
なんのことない直線ルート。
補給食に手を伸ばした時にふらふらっと路肩に吸い込まれる。
「やばい!」ととっさにハンドルを切ろうとするも返って危ないと察し、そのまま路肩にツッコミ、なんとか止めようとブレーキレバーに手をかけた次の瞬間・・・

フロントを強くかけてしまったのか、フロントタイヤからスリップし落車。
肩から落ちたらやばいととっさに上半身をひねるも肩甲骨上部より激しく路面に叩きつけられもんどりうつ。
後続の男性から、「Are you OK?」とBTFばりに声をかけてもらったが、「I'm OK、No Problem」と強きに返す。
この時、正直骨が逝ったか脱臼か?
とは思いつつも救急車搬送されて緊急オペなんかになったら明日の便で日本に帰れず会社クビだな?
と思ったので少し様子を見ようと決断。
Bikeスタートからまだ50K地点。
するとそこへ今回一緒に参加している山川さんが通りかかり、次のエイドまで付き合ってもらう。
この時、山川さんが並走してくれたことでどんなに気持ち的に救われたことか。
ただただ感謝しかない。

エイドで医療スタッフがいないか尋ねると、救急車を呼ぶしかない、という返答だったので、ではいけるところまで行ってみると申告し、レースを続行。
以降はDHバーに体重を預けられない状態で残り130K走破を目指す。





その後は淡々と漕ぎ続け、最後の10Kは強い向かい風と闘いつつ時折感じる痛みに耐えながらなんとかトランジションへ戻る。
Bikeパートは7:32:14。
タイム的には当初想定内。

「よし!」とRunパートに進むべく着替えようとするも右肩が上がらないため思うように着替えることができない。
なんとか着替え終えたあと、手首にはめたGAMIN935なぜか電池切れで止まっていることに気付く。
「う〜ん、時計ないとやばいな」と、Bikeにサイコン代わりに付けてあったGARMIN920を取りに行くことに。
GARMIN920を手首に巻きつつ、念のためメディカルチェックを受けておこうとメディカルセンターへ。
落車したこと、右肩を強く打って腕が上がらないことを伝えると、「腕を前後左右にあげてみて」と言われ言われた通りにすると、アイスパックを出してきて「そこの椅子に座ってこれで冷やしてなさい」と言われる。
1分くらい冷やしていたのだけど、一体いつまで冷やせばいいんだ?これなら走ってもいいんじゃないか?冷やすのはそのあとだ!
とばかりにスタッフへレースを続けたい旨伝える。
止められるかと思いきや、背中を押され、アスピリン2錠とともに送りだしてくれた。
この時点で17:00くらい。
ここからが長かった42.195K・・・






走り始めるとすぐに足が痙攣するのがわかったのでしばらくは歩く作戦。
時折走るも右腕を振ると痛むので、右腕は手を胸に当てるようにな格好で走っては歩き、歩いては走り、そのうち歩け歩け状態へ。
そんな時、岩崎さんに再会し状況を報告しつつしばらく一緒に走る。

ランコースは海岸線往復10Kのルートを4周回するコース。
なんとかかんとか1周回を終える頃にはだんだんと辺りは暗くなり、気温も下がって冷え込んでくる。
海岸沿いは地元の住宅街なので、ご自宅前から応援してくれる地元の方に勇気付けられる。
大音量で音楽かけたり、ホースでシャワーを浴びせてくださったり、折り返し地点のご家族は最後の周回まで声援を送ってくれてそれはそれは感動。。。
また、Busselton Beachでは、Dinnerを食べたThe Gooseもあるため、そこのお客さんからもたくさんの声援をもらう。
みんな「Kazuyoshi、Keep Going! Weldone!」と次々に声援をくれる。
そんなところはいいのだけど、人気の無いよなエリアもあったりで、そんな孤独な状況下では何度も何度も「リタイヤするか?」と自問自答を繰り返す。
でも、この一年を無駄にしたくない、自らの意思で放り投げるのはやっぱり嫌だ、しかもリタイヤの仕方がわからん!と歩きつづける。

残り1.5時間強、ラスト10K。
もうゴールは無理だなと諦め掛けていたところで岩崎さんと再び合流。
一緒になんとかゴールを潜ろう!と励まし合いながら並走する。
大会スタッフからも「このままだとDNFだから頑張れ!」と叱咤されながら走っては歩き走っては歩きを続けた。
時計を見ながら残りの距離を走り続ければなんとかゴール閉鎖の0:30までにはゴールできる!と確信を得たのでラスト3K、肩の痛みも忘れひたすら走りゴールを目指した。










12:20:55am
なんとかゴールに間に合い、レッドカーペットの上を皆の祝福の歓声に包まれながらゴールすることができた。
ようやく終わった、長かった初IRONMANチャレンジ。
Finisher Medalをもらったが、実はネットタイムで17:03:03と制限時間を3分強オーバーしたため公式記録としてはDNF。
でも、最後まで諦めずやりきった自分を褒めてあげたい。
記録より記憶。
頑張ったよな、オレ・・・













しかし・・・
帰国後すぐに整形外科を受診すると鎖骨骨折が判明。




しばらく安静を余儀なくされました。

今回、レース直後はIRONMANはもういいかな?と思ったりもしました。
が、これを書いている現時点では再度チャレンジしようと思っている自分がいます。
03:03の忘れ物を取りに行かなくては。

僕のIRONMANはまだ終わっていない。
だから、来年へと続く・・・
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場所: オーストラリア 〒6280 西オーストラリア州 バッセルトン

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